すでにWebサーバーを公開している場合や、SSLのポートをデフォルトの443から変更できないようなサーバーを立てている(たとえば、SOHOや自宅ですでにExchange Serverを使っていて、Windows PhoneとExchange Activesyncで同期している場合)場合など、WHSを新たに追加した場合に デフォルトのHTTP(TCP 80)/HTTPS(TCP 443)以外のポートで利用したい場合があります。
1台目のWHSがすでにあり、2台目のWHSを追加して外出先からもアクセスさせたい場合も同様です。
その場合、大きく2種類の方法があります。
- 外部からは異なるポートでアクセスし、ルーターでWHSの標準のポートにフォワードする。
(ルーターの設定変更のみ。) - 外部からは異なるポートでアクセスし、ルーターでWHSの変更したポートにフォワードする。
(ルーターの設定変更+IISの設定変更が必要。)
1の方法をとる場合、例えば、外部からはHTTPはTCP 8080 、SSLは TCP 444でアクセスするが、ルーター側でTCP 8080 を TCP 80、TCP 444 をTCP 443 にフォワードすることなります。外部からのアクセス時には、http://xxx.homeserver.com:444 のように、外部からアクセスする際のURLにポート番号を付与してアクセスします。
2の方法でIISの設定を変更する場合は以下の手順でポートを変更することが可能です。
- WHSにリモートデスクトップで接続
- スタート>すべてのプログラム>管理ツール>インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ を起動する
- Webサイト>既定のサイト を右クリックし、プロパティを選択
- [Webサイト]タブで、TCPポート、SSLポートを任意の値に変更する
ここでは、TCPを8080、SSLを444に変更しています。 - WHSのWindows ファイアーウォールに対して、8080、444の例外許可設定を行う。
- ルーターに対して、手動でポートフォワード設定を行う
以上で設定は完了です。
この場合の主な制約は以下の通りです。
- WHSにアクセスする際、LAN内であれば
http://server:8080
https://server:444
インターネットからであれば
http://xxx.homeserver.com:8080
https://xxx.homeserver.com:444
のように、ポート番号を指定してアクセスする必要があります。 - http://server:8080、http://xxx.homeserver.com:8080 にアクセスして、[ログオン]を押下しても正しく画面が遷移しません。従って、https://server:443、https://xxx.homeserver.com:444 にアクセスしないとログオン出来ません。
- ドメイン名の構成で以下のように常にエラーが出ます。
- おそらく、UPnPは動作しないのではないかと思います(未確認)。手動でポート開放する必要があります。