Windows Server 2012 R2 Essentials 及び Windows Server Essentials エクスペリエンスには、Office 365やAzure Active Directoryなど、マイクロソフトの提供するオンラインサービスとの統合機能があります。
このオンラインサービス統合機能はこれまで、単一のドメインコントローラー環境でのみサポートされてきましたが、2014/8/12にリリースされた「Windows RT 8.1、8.1 の Windows、および Windows Server 2012 の R2 用の更新プログラムのロールアップ 2014年 8 月」の再更新(2014/9/2に公開)で、複数のドメインコントローラーが存在する環境、あるいはドメインメンバーサーバーでWindows Server Essentials エクスペリエンスを有効にした環境においても、利用できるようになりました。
元来、Windows Server Essentials エクスペリエンスは、大規模環境においてもクライアントPCバックアップなどの機能を利用するために、Windows Server 2012 R2 Essentials の固有機能がサーバーの役割化されたものでした。一方で、Azure Active DirectoryやOffie 365などのオンラインサービスの統合機能については、Windows Server 2012 R2の制約(単一のドメインコントローラーであること)が機能上適用されたままとなっており、不便な状況にありました。
今回の改善で、更に大規模環境におけるEssentialsエクスペリエンスの使い勝手があがることとなりそうです。
参考:
- Announcing the availability of enabling Windows Server 2012 R2 Essentials’ integration of Microsoft online services in environments with multiple domain controllers – The Windows Server Essentials and Small Business Server Blog – Site Home – TechNet Blogs
- Windows Server Essentials integration with Office 365 or Windows Azure Active Directory is blocked