WHS V1、WHS 2011 向けにLights-Outの新しいベータが先日公開されましたが、今回は新しい機能が追加になっています。
WHS V1/WHS 2011共通
- [高度な設定]における、監視対象の追加(ライセンス必要)
[高度な設定]内に、[コンソールセッションを監視]と[共有フォルダを監視]の2つの項目が増えました。
・コンソールセッションを監視 WHSのコンソールセッションを監視し、コンソールセッションへのアクセスがある場合にはサーバーの稼働状態を維持します。このコンソールセッションは、RDPで /admin(または/console)オプションを指定して接続したローカルコンソールセッションのことを指しており、 WHSコネクタからのセッションはこれに該当しません。 ・共有フォルダを監視 共有フォルダ内のファイルが開いている間は、サーバーの稼働状態を維持します。 - 稼働時間グラフの表示単位の変更(フリーでも利用可)
稼働時間のグラフ画面で、[n日分のグラフを表示]バーが追加されました。これを左右することで、表示する期間を変更できます。 - 次回のクライアントPCバックアップ時間の表示(ライセンス必要)
[コンピューター]一覧画面で、[次のバックアップ]が実行される日時を表示出来るようになりました。WHSのクライアントPCバックアップは、予め設定された時間内で順次行われますが、各クライアントPCのバックアップが次いつ開始されるかが確認出来ます。
(余談ですが、設定して時間になるとすぐクライアントPCのバックアップが開始される<バックアップの時間帯を0:00-6:00に指定していると、0:00からすぐクライアントPCのバックアップが開始する>と勘違いされている方が多いのですが、それは誤りです。各クライアントPC毎に、バックアップの時間帯の中でスケジューリングされてバックアップされます。) - クライアントPCへのアクションの追加(ライセンス必要)
稼働中のクライアントPCに対して、[スリープ][休止][シャットダウン][再起動]等のアクションをコンソールから指示出来るようになりました。
WHS 2011用の機能
- リモートアクセスWebサイトで、Lights-Outの機能を利用しクライアントPCを起動できます。(フリーでも利用可)
この画面の日本語化は現在依頼中です。また、モバイル用の画面でも同様に利用可能です。
WHS2011でスリープから復帰しない場合の確認事項
Lights-Outは充実したPDFドキュメントが用意されていますので、まずはそれを熟読することをお勧めします。BIOS設定、NICの電源管理の設定等確認すべき事項がドキュメントに記載されています。見落としがちなのはベースOSがWindows Server 2008 R2 になっていることで、電源管理のオプションあたりがWHS V1とは変わっている部分があります。
たとえば、スリープからの復帰にスリープ解除タイマーを許可する設定をしないと、カレンダーで設定した時間になっても起動しません。