SBS 2011 Essentials 向けに、SBSドメインに参加しているWindows 7 クライアントPC(Professionalまたはそれ以上のSKUが対象)に対して、グループポリシーを配布/適用出来るAdd-inが公表されました。
このAdd-inは来週8月12日(PST)からMicrosoft Download Centerで公開される予定です。
2011/8/13追記: Microsoft Download Centerで公開されました
このAdd-inでは、主に以下の2種類のポリシーをWin7クライアントPCに対して適用することが出来ます。設定はSBS 2011 Essentialsのダッシュボードから手軽に行うことが出来、Active Directoryに対して深い知見がない管理者でも、手軽にポリシーを適用することが出来ます。
セキュリティに関する設定
- Windows Update の有効化
- Windows Defenderの有効化
- Windows Firewall の有効化
クライアントPCで有効にしたいものにチェックをつけるだけです。
フォルダリダイレクトとオフラインファイル
ユーザーフォルダをサーバー上のフォルダにリダイレクトするよう設定することが出来ます。同時にオフラインファイルとして設定されるため、クライアントPCがSBSドメインネットワーク上にない場合でも、問題なくファイルを利用できます。編集した内容は、SBSドメインネットワークに復帰した際にサーバー上のフォルダと自動的に同期されます。
対象に指定できるフォルダは、
- AppData/Roaming
- 連絡先
- デスクトップ
- マイドキュメント
- ダウンロード
- お気に入り
- リンク
- ミュージック
- ピクチャ
- 保存したゲーム
- 検索
- スタートメニュー
- ビデオ
です。これらのフォルダを一括または個別にリダイレクト設定出来ます。
SBS 2011 EssentialsはWHS2011同様クライアントPCのバックアップが可能ですが、ノートPCを自宅に持ち帰って作業するような場合、バックアップ時間帯にはPCは社外にあるといった場合がありえます。そのような場合でも、フォルダリダイレクトとオフラインファイルによる同期を設定しておくことで、モバイルPCでも極力貴重なデータをサーバーに保存しておくことが可能になります。
動作イメージはこちらのビデオをご覧になってみてください。
SBS 2011 Essentials は WHS V1 が SMB市場で導入が進んだことを受けて検討された製品です。WHS譲りのダッシュボードを通じた手軽な設定/管理に加えて、Active DirectoryとOffice 365 をサポートすることで、更にビジネス環境でのデータ保護やオンプレミスのファイルサーバーとクラウド上のExchange、SharePoint等のサービスとの連携を手軽に実現することが出来ます。
導入を検討される企業の方はWindows Small Business Server 2011: ホーム ページを参考に情報収集したり、対応パートナーさんに相談されてみてください。