クラウドとオンプレミスのハイブリッドサーバーOSとして登場したWindows Small Business Server 2011 Essentials(SBSE)がようやく本領を発揮できるようになるのも、もう間もなくのようです。
Office 365 Integration Module Beta for Windows Small Business Server 2011 Essentialsが発表されました。このモジュールをインストールすることで、SBSEのダッシュボードから以下のことが可能になります。
- Office365の新規契約、または既に契約しているサブスクリプションを利用するようサーバーを構成する
- ダッシュボードから以下のOffice365アカウントの管理タスクを実行する。
- SBSEのユーザーアカウント向けに一括でOffice365のアカウントを作成する。
- SBSEのユーザーアカウントに対して新規または既に契約しているOffice365のアカウントを割り当てる。
- SBSEのユーザーアカウントのライフサイクルに合わせて、Office365のアカウントも管理することが出来る。たとえば、SBSEのユーザーアカウントを無効にすると、そのユーザーに割り当てられたOffice365のアカウントも無効にする。
- SBSEのユーザーアカウントとOffice365のアカウントのパスワードを同期する。これによって、SBSEのユーザーアカウントはOffice365に自身のWindowsパスワードでサインインが可能。
- SBSでセットアップしたインターネットドメインをOffice365にリンクする。
- ダッシュボードのOffice365ページからOffice365の管理ポータルにアクセスする。
ユーザー数1~25のSmall Business環境ではメールサーバーやコラボ用のSharePointサーバー等をオンプレミスで利用するには、コストの面や管理者の問題でハードルが高かったのではないかと思います。
SBSEとOffice365では、オフィス内に設置したSBSEからダッシュボードを通じて簡単にユーザーアカウントの設定や、リモートアクセスの構成が出来、更にこのモジュールを通じてクラウドサービスの契約とローカルアカウントとの紐付け/一体管理が容易になります。
Office365を利用することで、外出先からでも社内からでも同じメールボックスやコラボサイトにアクセスが可能となり、業務効率も飛躍的にあがるでしょう。また、スマートフォンからのアクセスも可能です。特にWindows Phone 7との親和性の高さは秀逸です。
このモジュールの使い方については以下の動画を参考にしてみてください。