Windows Server 2012 Essentials (WSE)にも、WHS2011同様メディアストリーミングの機能が搭載されています。WSEはWindows Small Business Server 2012 Essentials(SBSE) の後継製品と位置づけられていますが、SBSEでは搭載されていなかったメディアストリーミングを利用出来ますので、WHSユーザーもWSEを検討する方は多いと思います。
メディアストリーミング機能は、サーバーのダッシュボード>設定>メディア を開き、メディアサーバーを有効にすることで、(1)LAN内のメディアデバイスへの配信、(2)リモートWebアクセスサイト(RWA)からの配信 が可能になります。
WSEでは(2)のRWAからの配信について大きな機能追加が行われており、従来のSilverlightメディアストリーミングに加えて、HTTP プログレッシブダウンロードによるストリーミング再生もサポートしました。よって、これまでWHS2011ではストリーミング再生を利用出来なかったSilverlight非対応デバイスでもメディアストリーミング再生が可能になっています。
HTTPプログレッシブダウンロードを利用する方法は、Silverlightによるストリーミングを利用する場合と同様です。
- AndroidやiPhone、iPadなどからRWAサイトにログイン、[メディアライブラリ]ガジェットの[ピクチャ][ミュージック][ビデオ]を押下します。
- 例えばミュージックを押下し、再生したいアルバムを押下します。右側に楽曲の一覧が表示されますので、曲名を押下します。
- デバイスにより異なりますが、Galaxy Note(ICS)では、まず[操作を選択]でAndroidシステムを押下すると、次に再生する[アプリケーションを選択]が表示されます。
- 再生したいプレイヤーを選択すると、しばらくバッファリングしたあと再生が始まります。
- ビデオを再生する場合も同様の流れです。再生したいファイルを選択して、[ビデオの再生]を押下します。
アプリケーションを選択すると、しばらくバッファ待ちの時間のあと、再生が始まります。
ストリーミング再生には、サーバー側もそれなりのCPUパワーが必要となりますので、Atom機では少しつらいかもしれません。
WHS2011でこれが実現出来ていたらと残念に思うところは正直ありますが、後継製品であるWSEが着実に進化しているということでWHSユーザーの方もWSEに期待して頂ければと思います。