以前から廉価版Surfaceとして噂になっていた10inchのSurface「Surface Go」が本日公式発表されました。発表日の当日に実機を触る機会に恵まれましたので、今日の夕方に開催されたイベントに参加してきました。
iPad Pro対抗?ビジネスでの実力値はiPad Proをはるかに上回る
価格帯といい、10インチで純正オプションのペン、キーボードにも対応といい、iPad Proを意識しているといわれるこの製品ですが、やはりビジネスにおけるクリエーション用途で考えるとWindowsであることが圧倒的な強みになります。
もちろん、iPadでもできることはかなり広がってきましたが、ビジネスシーンでは何かやりたいこと/作業があるときに、できないことがあるのは致命的となります。モバイル向けに提供されるOfficeの互換性も向上してきたとはいうものの、やはりオフィスにいる環境と近い環境をモバイルでも利用できる安心感は代えがたいものがあります。
522g ペットボトル1本分の重さ
実際に手に取ってみましたが、かなり軽く感じました。iPad Proは10.5インチモデルで469gですから約50gの差があるものの、意識して比べなけらばわからない程度の差かなと感じました。
Pentiumプロセッサーであることの意味
海外ではWindows 10 on ARMも登場し始めていますが、電池持ちの良さやLTE対応などのメリットのある一方で、アプリケーションの互換性にやや難がある(WoWを応用しているため、x86は動くがx64アプリは動かない)など、手放しでは歓迎できそうにない状態にあります。
これだけ安価なデバイスでありながら、Pentiumプロセッサーを搭載して登場した意味合いは非常に大きいと思います。
問題は、このKaby Lake世代のPentium Gold 4415Yが、果たしてどれほどのパフォーマンスが出るのかといったところです。触った感じではさほど体感的に引っかかる感じはありませんでしたので、サブマシンとして使う分にはストレスなく使い倒せるのではないかと思います。
モバイルにはうれしいUSB Type-C搭載(充電対応)
本体右側面には、これまでのSurfaceではUSB Type-Aポートがありましたが、今回はUSB Type-Cポートが搭載されています。
スマホも含め(噂ではそろそろiPhoneも含めて)充電機器のコネクター形状がUSB Type-Cに統一されつつあるなか、Surface Goも充電対応のUSB TYpe-Cに対応したのは大きな意義があると思います。外出に持っていくACアダプタの数が減らせそうです。
ただし、今日会場で聞いたところだと、急速充電のUSB PDには非対応とのことです。
問題は日本における販売価格…
ドルベースで発表された製品価格が、国内向けのSKUで円ベースになると為替レートとは大きく乖離した値付けがされるのは残念ながらMSあるあるなので想定はしていたのですが、今回もやはりかなり海外価格($399~)よりも高い値付け(64,800円~)になっています。
その理由には、今回はただのMS為替レートだけではなく、Office Home and Businness(永続ライセンス版)が付属することもあります。多くの一般の人はOfficeも一緒に買うのでしょうが、Office 365ユーザーも増えてきているなか、Officeなしでの選択肢も用意してほしかったところです。
狙いの本命は文教市場
教育機関向けが47,800円~と大胆な価格設定になっていることからみても、文教市場がこの商品の本命ターゲットであるが故の値付けともいえそうです。
日本市場には海外資本の傘下に入ったとはいえ、OEMパートナーも多い中、復活しつつあるPC市場を荒らすのではなく、未開拓に近い(というよりもiOSに何馬身差もつけられている)文教市場をSurface Goで開拓したいということなのでしょう。
日本でも7/12から予約開始。発売は8/28
日本でも、明日7/12予約開始、発売は8/28とのことです。LTEモデルが秋に予定されているとのことですが、おそらく+1万円以上値段が変わるでしょう。このサイズで軽量なPCを探していた方は迷わず購入ですね。
以前紹介したように、Surface購入の際は保証が2年に延長され偶発的な事故等による破損も保証されるMicrosoft Complete for Surface Goも契約されることをお勧めします。
実際に購入して気に入りました
その後、Surface Goの8GBモデルを実際に購入しました。
持ち運びには、このケースを利用しています。
小ぶりのカバンにもすっきりと収まるので、Surface Goがお出かけのと供になっています。