クライアントコネクタのインストールに関するトラブルシューティング。 クライアントコネクタのインストールには大きく4つのフェーズがあります。
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インストール
ソフトウェアのインストール。コネクタソフトに関するファイルの コピーが行われる
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WHSの検出
UPnPを使って、WHSを検出する。画面上ではVistaのカーソルと同じ 緑の円のカーソルが回っている。
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認証
WHSのパスワードの入力を求められる
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ソフトウェアの構成
完了すると2つの緑にマーク、失敗すると赤いマークが出る
コネクタインストール フェーズ1における典型的なエラーの原因は、インストール対象のコンピューターに対して、インストールに必要なadmin権限を持っていない、admin権限を持ったユーザーでログオンしていない場合。
フェーズ2におけるトラブルは、サーバーを手動で検出しますといったような内容の画面になる場合。
フェーズ3におけるトラブルは、 ・”サーバーに接続出来ません”というエラーが出る ・”パスワードが間違っています”というバルーンメッセージが出る
もし、”Network error”のページが表示される場合には、たいていフェーズ4(ないしフェーズ3)で失敗しているケース。
トラブルシューティング(フェーズ1:インストール)
- クライアントPCにadmin権限を持っていることを確認し、HDDに十分な空き容量があり、adminとしてログオンしていることを確認する
- 互換性のない製品が検出されましたと表示される場合、.NET framework、VisualStudio/SQL Server beta製品をアンインストールする
- msiログ(%temp%HomeServerClientMsi.log)、セットアップログ(%temp%HomeServerClientSetup.log)を開き、エラーを探す
トラブルシューティング(フェーズ2:WHSの検出)
- WHSの電源が入り、ネットワークに接続されていることを確認する
- WHSを自分でインストールしていて、マウスやモニターが接続されている場合には、WHSにNICのドライバがインストールされていて、IPアドレスが割り当てられているかを確認する
- WHSとクライアントPCを同じルーターに接続する。複数のルーターがある場合、サーバーがうまく見つからない場合がある
- クライアントPCのコマンドプロンプトから ping <SERVERNAME>を実行する。また同様に nslookup <SERVERNAME>を実行する。 ping でも nslookupでも正しくWHSのIPアドレスが表示される必要がある
表示されない場合、クライアントPCのTCP/IP設定で、DNSサーバーのアドレスを手動で入力していないか確認。手動入力している場合は、自動取得に変更しルーターに名前解決させるようにする。 - “サーバーを手動で検出する”を選択し、サーバー名を入力する
- もし手順5で検出されない場合、 serverdiscovery.logを開き、エラーを探す。
トラブルシューティング(フェーズ3:認証)
- フェーズ2の1から4を確認する
- だめな場合、pcdiscovery.log ファイルを開き、最後のエラー行を見る。
(C:\Documents and Settings\All Users\Application
Data\Microsoft\Windows Home Server\logs\pcdiscovery.log)
トラブルシューティング(フェーズ4:ソフトウェアの構成)
- 画面に警告が表示されている場合、エラーの内容をよく読んだ上で、次の画面に進む。(NTFS以外のフォーマットになっているなど、)バックアップできないディスクがある可能性がある。
- フェーズ2の手順1~4を確認
- どうしてもだめな場合はpcdiscovery.log ファイルを開き、最後のエラー行を見る。
コネクタのインストールは完了したが、クライアントのバックアップができない場合、当該クライアントで イメージバックアップツール(GhostやTrueimageなど)を使ったことがないか確認する。もし使ったことがあった場合、レジストリが壊れている可能性があるため、手動でレジストリの修復が必要。詳細はこちら。
また、この記事でも解決出来ない場合や初心者の場合は、[FAQ]コネクタのインストールに失敗する、サーバーが見つからない(2)、[FAQ]コネクタのインストールに失敗する、サーバーが見つからない(3)も参考に。