ポイント:
・リストアCDでクライアントを起動しウィザードでNICを認識するか
→ 認識しない場合はドライバを手動でインストール
インストール方法は[FAQ]クライアント リストア 時のドライバインストール方法を参照。
ウィザード上は認識してはいるものの、適切なドライバが当たっておらずに実はNICが機能していない場合(特にRealTekのNIC)もあるため、[FAQ]RealtekのNICでリストアがうまくいかないを参考にNICのVista 32bit用ドライバを入手して適用する。
・クライアントとWHSは同一サブネット内に存在しているか?
→ 原則WHSもクライアントもDHCPサーバー(通常はルーター)からアドレスを取得させるのが鉄則。
→ 何らかの理由(たとえばルーターにクライアント制限がかかっているなど)で、クライアントがDHCPからアドレス取得に失敗し、APIPAのアドレスを使用している場合もある。 どうしてもDHCPを利用出来ない場合は、WHS側もAPIPAのアドレス帯のIPアドレスを割り当ててみる。また、ルーターが原因となる場合もあるため、クロスケーブルでWHSとクライアントPCを直接接続し、WHS側にAPIPAのIPアドレスを設定する(直接接続すると、DHCPが存在しないためクライアントPCがIPアドレスを取得できないことからAPIPAのアドレスが自動設定されるため)ことも有効な手立ての一つ。
[リストア出来ない場合の対策]
(1) リストアウィザードでNICを認識していない場合
a. WHSコンソールから、リストア対象コンピューターのバックアップを開き、[Windows Home Server Drivers for Restore]をUSBメモリなどにフォルダごとコピーする。リストアウィザード内で、上記のドライバを読み込ませ、手動でドライバをあてる
b. USBメモリなどに、NICのドライバ(Vista 32bit用、またはXP32bit用)を格納しリストアウィザード 内で読み込ませてドライバを当てる (リストアCDで使われているWindows PE 2.0はVista コンポーネントが ベースになっているため、Vista用の ドライバを要求する。大抵はXP用でも動作するが、Vista用でないと動作しないNICも稀にある) ドライバーはメーカーのHPからDLまたはパソコン・マザーボード等に添付されていたドライバCD-ROM等から入手する。 または、[FAQ]クライアントがリストア出来ない(2)も参考になるかと思います。c. または一度クライアントにVistaをインストールした上でWHSにてバックアップをとり、aの方法でVista用のNICドライバを 入手し、手動でドライバをあてるのも一つの手段。
(2) リストアウィザードでNICを認識しているがサーバーが見つからない場合
d. 表面上はNICが認識されていてもNICが正常に動作していないケースがままあるため、(1)のいずれかの方法でドライバを当て直す RealtekのNICが搭載されている場合は特に、 [FAQ]RealtekのNICでリストアがうまくいかないも参考にしてください。
e. DHCPサーバーからクライアントがIPアドレスをリースしていることを確認する
※ DHCPサーバーのログやIPアドレスの使用状況から確認
リース出来ていない場合はNICが正常に動作していない場合が考えられるため、(1)のいずれかの方法でドライバを当て直す。 または、WHS側にAPIPAの169.254.0.0/16 からアドレスを割当て、クライアントとWHSをハブまたはクロスケーブルを利用して接続してみる
f. どうしようもない場合は、別のNICを入手し、試してみる
(3) 上記のいずれの方法もだめな場合の最終手段
g. リストア対象クライアントからHDDを取り外し、他の(WHSのクライアントになっている)PC に外付USB接続や内蔵SATA,IDEなどで接続して、PCを通常通り起動する。Windowsが起動したら、 C:\program files\windows home server\ClientRestoreWizard.exe を実行し、 接続したHDDをターゲットにしてリストアする リストア終了後、HDDを元のクライアントPCに接続して起動する