12月25日、秋葉原で開催された HP ProLiant MicroServer Cafe @AKIHABARAに行ってHP ProLiant MicroServerを実際にみてきました。
会場には、MicroServerが自由に触れる状態で展示してあり、なかなか実機を目にすることが出来ない直販製品を手にとる貴重な機会になっていました。
当日会場で実機をみて一番驚いたのが、オプションで用意されている「リモート管理カード」です。リモート管理カードは別途購入が必要なオプションではありますが、これをつけると、ネットワーク内からリモートでサーバーの管理が出来ます。
実際に今HPさんからMicroServerをお借りしているので試してみました。オプションで購入したリモート管理カードをサーバーに装着したあと、BIOSのIPMI Configurationから、IPアドレスの設定を行います。
IPアドレスの設定が出来ます。ここでは、手動で 192.168.11.100/24を割り当てました。
IPアドレスの設定が完了したら、ブラウザから設定したIPアドレスにアクセスします。
ID、パスワードを入力してログインすると、管理画面が現れ、ここから電源のオン/オフや仮想KVMへのアクセス、管理側のPCからローカルドライブやISOファイル等をMicroServerにアタッチすることが出来ます。アタッチした管理側のPC上にあるISOファイルからMicroServerへのOSインストールすら出来る優れものです。
またこのリモート管理カードは、MicroServerの電源がオフの状態でも管理画面にアクセス出来ます。仮想KVMからはBIOS画面にもアクセスが出来ますので、ヘッドレスでもリモートから画面にアクセスして何でも出来てしまいます。
以下は、仮想KVMの画面(ブラウザからJavaのアプリとして起動します)を使い、管理PC上のISOファイルから、Windows Small Business Server 2011 Essentialsのベータ(Aurora)をインストールしている画面です。
DCや仮想化の普及で、エンタープライズ用途のブレードサーバーなどではこのような管理ツールが用意されているのは知っていましたが、HP ProLiant MicroServerのような安価なHWでこのようなことが出来るとSMBでSIベンダーからHWとリモート保守をセットで安価に購入することもでき、サポート/保守の面でもこのProLiant MicroServerは心強い製品となりそうです。
WHSを使い倒そうと思っていらっしゃる方は、KVMがないアプライアンス製品に苦労をされる方が多いように思います。CPUがノートPC用の省電力タイプなので、ストリーミング等の重い処理をさせるのは厳しいですが、ストレージサーバーとして稼働させる分には非常に魅力的なHWに思います。
そういう意味では、WHSやVailよりも、AuroraやBreckenridgeに適したハードウェアと言えるかもしれません。