先日WHS 2011 にadd-inでDE代替機能搭載の動きが・・・ – 薩摩藩中仙道蕨宿別邸でご紹介した3rdパーティー製のDE代替機能のうち、早速Drive Benderのベータテストが始まっています。
このDrive Bender はWHS 2011に限らず、全てのWindows SKUに対してストレージプールの機能を提供しようとしているソフトウェアです。残念ながら現在のところはWHS 2011 のダッシュボードからストレージプールを操作するアドインの機能はありませんので、WHS2011のデスクトップ上からDrive Bender Managerからストレージの操作を実施する必要があります。ダッシュボードへのコンソール機能は近い将来実装する計画があるようです。
今ベータテストをしていますが、確かに複数のHDDを束ねてストレージプールを作成し、作成したストレージプールに対してドライブレターを割り当ててローカルドライブのように扱ったり、ネットワーク共有をかけて共有フォルダとして扱うことが出来るようになっています。
手順は
- ストレージプールを作成する
[Add new pool]を押下し、ストレージプールとしてまとめるHDDを選択し、プールに対する名前を指定して、ストレージプールを作成します。
- [Create new mount point]を押下し、作成したストレージプールをネットワーク共有するか、またはドライブレターを割り当ててローカルドライブとして利用するか選択します。1つのストレージプールに対してその両方を指定することも出来ます。
【ネットワーク共有】
【ドライブレター】
- 作成したストレージプールとマウントポイントはDrive Bender Manager から以下のようにツリー上に把握出来ます。
- ネットワーク共有をかけた場合は、他のPCから見ると共有フォルダの1つとして見えます。
ドライブレターを割り当てた場合は、ローカルHDDのように見えます。
上の画面のDドライブとGドライブを合わせてストレージプールにし、それに対してWのドライブレターを割り当てています。Wドライブのサイズが、DドライブとGドライブの合計サイズになっています。
WHSユーザーとしてはダッシュボードからこのストレージプール上に共有フォルダを作成することが出来るかということが重要な点になるかと思いますが、残念ながら今のバージョンでは共有フォルダの作成に失敗しました。これがベータ版による制約なのかどうかはわかりません。
WHSとしてストレージプールを使うには、フォルダに対するアクセス権の設定等を考えると、ダッシュボードからの管理が必須になるかと思います。
また、フォルダの複製機能も現時点では実装されていません。v1.0.1.8でフォルダの複製ファイルの分散が出来ていることを確認しました。
今の時点では、ただジャンクションの作成とマウントをするだけのツールに見えますので、せめてダッシュボードからストレージプール上へのフォルダ作成が可能にならないことには、個人的にはあまり魅力を感じるところはないなぁという印象です。