Windows Server 2012 と ストレージ周辺の新たな技術

Windows 8

以前、Windows Server 8 Preview からみたWHS Next の可能性などでも触れましたが、RPが公開されましたので改めてWindows Server 2012 のストレージ周りの改善、新たな技術について書いてみます。

VHDX採用による512eディスク上でのパフォーマンス向上

512eについては、OSとしてはVista以降のOSでサポートしていましたが、Hyper-V(VHD)は512eディスクをサポートしておらず、仮想マシンを512eディスク上で動作させる場合、パフォーマンスの低下が起きていました。

Windows Server 2012 では、新たに採用されたVHDXにより、仮想マシンを512eディスク上で稼働させてもパフォーマンスの低下がおきません。

VHDX採用による、2TBの壁の撤廃

仮想ハードディスクであるVHDフォーマットは、Hyper-VやWindows Server バックアップで利用されてきました。Windows Server 2012 からは新たに採用されたVHDXフォーマットにより、2TBの壁が破られ、最大サイズは64TBとなります。また、電源障害によって発生する整合性の問題に対する回復性を備え、データ消失のリスクも小さくなります。
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物理ディスクを束ねる、記憶域プール

Windows Server 2012、Windows 8 で採用された新たな機能「記憶域プール」は、複数の物理ディスクを束ねて一つのストレージのように扱うことが出来ます。
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Windows Home Server(WHS V1) では、ドライブエクステンダー(DE)により、複数の物理HDDを束ねて1つのサーバーの記憶域として利用する事ができましたが全く同じような機能になります。

記憶域プール内に作成する仮想ディスク

記憶域プールには、仮想ディスクを作成することが出来ます。120603004

仮想ディスクには2つの特徴があります。

  1. 記憶域のレイアウト:書き込み速度の向上や、データの耐障害性の向上
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    複数の物理HDDに跨がってデータをストライピング(Simple)、複製(Mirror)、またはパリティ(パリティ付きストライピング)することで、書き込み速度の向上や耐障害性を向上させることが出来ます。MirrorはDEのフォルダの複製に相当すると考えてもらえればWHSユーザーにはわかりやすいでしょう。
  2. プロビジョニング
    仮想ディスクのサイズは、記憶域プールのサイズにとらわれません。実際の記憶域プールのサイズを上回るサイズの仮想ディスクを作成しておき、将来データサイズが物理容量を上回りそうになったら、物理HDDを追加するといった使い方が出来、ストレージ設計が容易になります
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    上のキャプチャでは4TB×2の約8TBの記憶域スペースに、10TBの仮想ディスクを作成しています。

こうやってみてくると、WHS V1のDEのいいとこ取りに加え、2TBの壁を越えるなどWHSユーザーとしても魅力的なWindows Server 2012ですが、このWindows Server 2012をベースOSとしたWindows Home Server が登場するのかというところが俄然気になるところです。

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