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10年戦えるデータ分析入門 ~SQLを武器にデータ活用時代を生き抜く~

「10年戦えるデータ分析入門~SQLを武器にデータ活用時代を生き抜く」は、これまでExcelでしかデータを扱ったことのないデータ集計初心者や、これから業務の中でDWHなどの業務システムを構築するエンジニアの両方を対象にした本です。

特に、業務の中でデータ分析とまではいかずとも、大量データの集計を自ら行う必要のある実務者が、データベースやSQLに興味を持つための入門書として良書だと思います。

Excelの限界を感じる実務者に

最近は、バズワードと化したビッグデータではないものの、業務の中で扱うデータ量も大量になり、かつてはExcelで集計していたようなデータも、Excelはおろか場合によってはAccessでもそれを扱うには限界を迎えて四苦八苦している職場も多いのではないでしょうか。かといって、Accessも使ったことがない人が、いきなりRDBの世界に入っていくには非常にハードルが高く、ここで躓いている人も多いと思います。

かつて独学でAccessやSQL Serverを学んで、業務の中に取り入れていった15年前の自分に、こういった入門書があれば非常によかったなと思える書籍でした。

データベースやSQLの知識の無い部下への学習書としてこの本を紹介しようと思ってます。

これからサービス/システム開発の要件定義側に立つ未経験者にも

これまでサービス開発やシステム開発に携わったことがなく、社内システム部門や外部ベンダーとシステム的な会話をする必要に迫られることになった未経験者のデータベース/SQL入門としても重宝するでしょう。

ミドルマネジメント層にもデータベースやSQLはこれから必須の知識に

業務で数十万件に達する大量データを扱う機会は、どんどん増えています。若手のうちにそういったスキルを身につけられなかった人は、年を重ね役職についてもデータをさばくことの具体的イメージがうかばず、”誰かがやってくれる”と他人に依存せざるを得ません。

必要に迫られた時には、具体的手順や重要な勘所の示唆、パフォーマンス向上のためのポイントが理解出来ない上司が部下に分析を指示してもよいアウトプットは出てこないことはおろか、部下の若い世代はこういうスキルすら身につけていないといったことが往々にして発生するはずです。
(もっとタチが悪いのは、スキルを持たない部下が派遣社員や委託先に対して指示をしてアウトプットを待っているということです)

そういった際の自己の学習書として、あるいは若い世代に紹介する学習書としてちょうど良いのではないかと感じました。

ださっち: