Windows Server 2012 Essentials Update Rollup 3 が公開されました

Update Rollup 3 for Windows Server 2012 Essentialsが公開され、公式ブログでもアナウンスがありました。今回のUR3では、クライアントPCにおけるDNS自動検出に関する機能追加とベストプラクティスアナライザー(BPA)の更新など2つの新たな機能と、全部で12の問題点に対する改善が含まれています。

機能1

Windows Server 2012 Essentials のコネクターをインストールしたPCは、自動的にネットワーク内にサーバーが存在しているかどうかを検出し、存在する場合はDNSをサーバーのIPアドレスに変更するという動きが実装されていました。これが往々にして正しく振る舞われず、問題を引き起こす場合があったため、今回この「DNS自動検出」をレジストリーで制御することが可能になりました。

  • 特定のクライアントPCでDNS自動検出をスキップさせる場合、クライアントPCのレジストリーに以下の値を追加します。
  • キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Server\Networking\ServerDiscovery
    名前:SkipAutoDNSServerDetection
    種類:REG-SZ(文字列値)
    値:true

  • Windows Server 2012 Essentials のコネクターをインストールしている全てのクライアントPCの動作を変更するには、サーバー側に以下のキーを追加します。

    キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Server\Networking\ClientDns
    名前:SkipAutoDNSConfig
    種類:REG-SZ(文字列値)
    値:true

クライアントPCでは一旦コネクターをアンインストールし、再インストールする必要があります。

機能2

Windows Server 2012 Essentials で利用するポートが他のアプリケーションで利用されていないか確認するBPAルールが追加されます。

その他解決される問題点

 

問題 1

Windows 8.1 では、Windows Server 2012 Essentials のグループ ポリシーが動作しない。

問題 2

バックアップデータベースの保存先ディスクがいっぱいのときに、クライアントのバックアップが"処理中"の状態で停止する。

問題 3

管理者以外のユーザーのアクセス許可を使用して Microsoft Office 365 の Windows PowerShell コマンドレットを実行すると、Windows Server の Office 365 の統合サービスがクラッシュします。

問題 4

Microsoft Exchange Server 2013のメールボックスを割り当てられているユーザーを削除すると、Windows Server オンプレミス  Exchange 統合サービスがクラッシュする。

問題 5

Office 365 のユーザーがパスワードを変更しようとした際に、Office 365サーバーとパスワードの同期ができない場合、パスワードの変更ができない。

問題 6

パスワード同期サービスが停止している場合、パスワードの同期に失敗しても、同期に失敗したことが通知されない。

問題 7

サービス パスワード同期アラートを評価するときにWindows サーバー パスワード同期サービスがクラッシュする。

問題 8

2804583 の更新プログラムのインストール後、メールボックスの管理の web Api が動作しない。

問題 9

Windows Server 2012 Essentials がリモートで管理されるサーバーにインストールされるときに、誤ったタイム ゾーンが使用される。

問題 10

リモート Web アクセス (RWA) ファイルの共有フォルダーおよびメディアのページは正しく機能しない。

問題 11

ユーザー状態の Micgration ツールがWindows 8.1クライアントには更新されない。

問題 12

証明書の名前が完全修飾ドメイン名 (FQDN) に一致しない場合は、ARRConfig は、クリア エラー メッセージを提供しない。

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