SASが統計分析用ソフトウェアを無償提供。社会人こそ必要な統計の学習環境が手軽に入手できるように

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SASは2014年5月から、米国を中心に大学などの高等教育機関、あるいは社会人学習者向けに「SAS University Edition」を無償提供し、統計分析や定量分析をこれから学ぶ人向けの支援を行っていました。

SAS University EditionはAWSでも利用可能に

SASの日本法人、SAS Institute Japanは2015年6月4日、グローバルで提供されていた人材育成プログラムを日本でも本格的に提供することを発表し、これまでダウンロード版(仮想ソフトとして提供されるため利用にはVirtual BoxあるいはVMwareが必要)として提供されてきた「SAS University Edition」が「AWS Marketplace」でも利用可能となり、クラウド環境で利用できるになりました。

「SAS University Edition」では、「Base SAS」に加えて、統計モジュールの「SAS/STAT」などが利用できます。この「SAS/STAT」が無償で利用できることで、回帰分析や決定木の作成を含むクラスター分析、共分散構造分析(SEMS)を含む構造モデリングなどの分析も学習できます。

これらの機能モジュールが無償で利用できるのは、統計を本格的に学びたいという社会人の大きな武器になると思います。会社で統計を活用したいけれど、なかなか購入をしてもらえないあるいは必要性を理解してもらえない場合でも、この無償プログラムを利用して自宅で統計手法を学び、仕事に生かせるようにスキルアップをしたいと考える社会人の学習環境が大きく変わります(商用利用はできません)。

SAS OnDemand for Academicsでクラウド上でマイニングも利用可能に

SaaSサービス「SAS OnDemand for Academics」も無償で利用できるようになり、時系列分析やグラフ作成だけでなく、テキストマイニングやクレジットスコアリング用のプログラムまで利用できるようになりました。最大5GBまでのデータサイズ制約があるものの、高価なSASパッケージの多くを無償で利用できるのは、これから導入を検討している場合の評価にも非常に大きなメリットになると思います。

教育機関向けの有償ライセンスも従来よりも大幅値下げ

アカデミック分野で統計を学ぶためのコストも大きく下がります。今大学にいる学生さん、あるいはこれから大学に進学する子供たちが統計を自分の武器として使いこなす高いスキルを身につけ、裾野が広がっていくことで日本のビジネス生産性は大きく変えられると思います。

SASの取り組みはそれらを通じて自社の将来の収益につなげていきたいという目論見であるのは当然ですが、日本の人材の質の向上に大きく意味のあるプログラムではないかと評価しています。

参考:SAS Analytics U | SAS

ローカル環境では、仮想マシンで実行する

SAS University Editionは、VMware PlayerまたはVirtual box上で稼働させ、クライアントPCからはブラウザを経由してアクセスすることになります。

VMware PlayerまたはVitrual boxをインストールしたPC上に、それぞれに対応した SAS University Editionをダウンロードし、実行します。

VMware Playerの場合、ダウンロードしたSAS University Editionの仮想マシンを実行すると、以下のような画面になります。
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表示されたURLにブラウザでアクセスすると、SAS University Editionにアクセスすることができます。
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