Windows Home Server 2011 のバックアップ機能について改めておさらいしよう

Windows Home Server の最大の機能的特徴は、クライアントPCのバックアップといって良いでしょう。Windows Home Server 2011 では、WHS V1で出来なかったサーバー自身の自動バックアップも可能になりました。

バックアップについては、予め理解しておくべきポイントがありますので、改めて過去の記事を拾い上げながら、整理をします。

クライアントPCのバックアップ/リストア

クライアントPCのGPTボリュームはバックアップできない

Windows Home Server 2011 のクライアントPCのバックアップでは、GPTボリュームのバックアップは出来ません。この点は日本語で明確に触れられているドキュメントがなく、以前このブログで少し触れた程度のため、ご存じでない方のほうが多いと思いますが、オンラインヘルプに記載されています。

Windows Home Server 2011 does not support GUID Partition Table (GPT) file systems. If you have a computer that is an Extensible Firmware Interface (EFI)-based system and you set it up using the GPT file system system backup, file and folder restore from a backup, and full system restore from a backup are not supported.

リストアCDはダッシュボードからUSBメモリーで作成する

WHS V1ではDSP版を購入すると、専用のリストアCDも添付されていました。WHS2011ではダッシュボード>コンピューターとバックアップ>追加のクライアントコンピューターのバックアップタスク をクリックし、リストア用のUSBメモリーを作成します。
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リストア時にネットワークエラーが発生する、HDDを認識しない場合

リストア時にネットワークエラーが発生したり、HDDを正しく認識しない場合は、ネットワークインターフェイスカードのドライバー、マスストレージドライバーを適用する必要があります。WHS V1のリストアCDは WinPE2.x x86環境でしたので、Vista 32bit用のドライバーを適用する必要がありましたが、WHS2011はWinPE 3.0のx86/x64 のコンボイメージとなっています。従って、Windows 7 用の x86またはx64用のドライバーを用意して、リストアウィザード上で読み込ませます。

サーバーのバックアップ/リストア

3TBの制限

Windows Home Server 2011 のサーバーバックアップのベーステクノロジーはWindowsサーバーバックアップです。Windowsサーバーバックアップは、VHDにバックアップイメージを保存します。VHDはその仕様としてサイズ上限が2TBとなっています。従って、Windows Home Server 2011のバックアップは最大2TBとなることに留意する必要があります。これは、たとえWHS2011に見かけ上3TBのHDDをサーバーのバックアップHDDとして設定出来たとしても、上限が2TBになるのは変わりません。この3TBの制限の解決は、Windows 8/Windows Server 2012 で採用される VHDX の登場を待たなければなりません。

従って、サーバーの共有フォルダーのサイズが2TB以上ある場合には、全てをバックアップするのは不可能です。共有フォルダーはDE代替ソリューション(DrivePoolDriveBenderVVAULT)を利用して、複数の物理HDDにデータを保存する等の考慮を行い、Windows Server バックアップはシステム環境のバックアップだけで用いる等の工夫が必要になります。

EFI/BIOSの考慮

Windows Server 2008 R2 はEFI/BIOS環境どちらにもインストールすることが出来ます。通常はBIOS環境にインストールするかと思いますがどちらでインストールするかはお使いのマザーボードがどちらをデフォルトで優先しているかにもよります。もしEFIでインストールした際には、お使いのHDDにEFIパーティションが存在しています(BIOSでインストールした場合にはEFIパーティションは存在しない)ので、[ディスクの管理]から一度確認してみてください。

サーバーのベアメタルリストアをする際には、どちらの環境でインストールしたかにより、光学ドライブのブートモードを考慮する必要が出てきます。ベアメタルリストアでは、WHS2011のバックアップイメージの環境とリカバリ環境が同じである必要があります。マザーボードに、光学ドライブで起動する場合にどちらを優先するかの設定がありますので、予め確認しておきましょう。

以下は個人的な懸念で何ら検証できていませんが、メーカー製のPCではリストア環境用にEFIシステムパーティションを作成しているものが少なからずあると思っています。そのために、そのようなメーカー製PCで使われていたHDDを再利用して、それをWindows Server バックアップを用いてバックアップしていたりすると、EFIパーティションがバックアップイメージの中に存在しているがために、BIOS環境で利用していたにもかかわらず、EFI環境のイメージであると誤認識する懸念があるのではないかと思っています。

もしこの懸念があたっていたとすると、ベアメタルリストアがどうやってもうまくいかない可能性が出てくるので、Windows Serverバックアップを利用する場合には、予め[ディスクの管理]で各HDDのEFIパーティションの存在有無を確認しておいた方が良いかもしれません。

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