Cisco Startルーター C841MでWake on WAN

外出先から、自宅やオフィス内のPCを起動させたい場合、WAN越しにWake on LAN(WoL)のMagic Packetを送出することで、(あらかじめWoL設定済のPCを)起動させることができます。

私の場合は、スマートフォン(iOS/Android)からLights-Out Mobileを利用してWindows Server Essentialsの電源を入れたり、サーバーに登録された自宅ネットワーク内のPCを起動しています。

WAN越しにWoL(Wake on WAN)を実現するには、ルーターがWAN側ポートに届いたMagic Packetをローカルネットワークにフォワードしてブロードキャストする必要があり、ルーターに設定が必要となります。

市販のルーターだと、

  • Wake on WANに用いるポートの指定だけでいいもの
  • ポートフォワード設定(NAT設定)で、特定のポートをローカルネットワークのブロードキャストアドレス(192.168.1.0/24の場合、192.168.11.255)にフォワードする

だけで利用できるものも多いです。

Cisco StartルーターでWake on WANを実現するには

CiscoルーターでWake on WANを実現する場合、以下の設定を行います。

以下の前提でのコマンド例を示します

  • ローカルネットワーク:192.168.1.0/24
  • 起動したいコンピューター:192.168.1.1
  • WAN側インターフェイス名:Dialer1
  • Wake on WANで用いるポート:UDP 9番
  1. NATルールの設定
    ip nat inside source static udp 192.168.1.1 9 interface Dialer1 9
  2. アクセスリストの設定
    access-list 100 permit udp any any eq 9

    ※ リスト番号(上記例では100)は環境に合わせて変更して下さい

  3. directed-broadcastの設定
    interface Dialer1
     ip directed-broadcast 100

    ※ リスト番号(上記例では100)は2で設定したリスト番号に合わせて変更して下さい

これで、外部ネットワークから送信したMagic Packetが起動したいPCに届けられるようになります。

NATでブロードキャストアドレスは指定できないようなので、自宅ではRaspberry PiをWake on LANプロキシーとして使い、Magic  PacketはCiscoルーターからNAT変換>Paspberry Piからブロードキャストさせています。

Raspberry PiをWake on LANプロキシーにするには、Lights-Outで公開されているWAKE-ON-LAN PROXY WITH RASPBERRY PIを使っています。

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