Windows Server 2016 で搭載される記憶域スペースダイレクト(Storage Spaces Direct)については、何度か触れてきました。
現在公開されているTechnical Preview 5で記憶域スペースダイレクトを評価するには、3つ方法(環境)があります。
- Hyper-V仮想マシン
- パートナーが検証済みのサーバー
- 要件を満たした既存のハードウェア
Hyper-V仮想マシン
以前、Storage Space Direct(記憶域スペース ダイレクト)を中心に、IT技術者のためのTechnical Day×Cloud Samurai Roadshowでお話する機会を頂きましたでデモをした際も、仮想マシンを利用してデモを行いました。
おのおの最低2台のディスクを搭載した最低4台の仮想マシンを利用して、記憶域スペースダイレクト(Storage Space Direct)を評価することができます。
仮想マシンを利用してStorage Spaces Directを評価する方法:
Testing Storage Spaces Direct using Windows Server 2016 virtual machines | Clustering and High-Availability
パートナーが検証済みのサーバー構成
Dell、富士通、レノボの3社から対応ハードウェアの購入方法や展開ガイドの情報が出されています。
既存のハードウェア
これが問題ですが、既存のハードウェアで記憶域スペースダイレクト(Storage Spaces Direct)を利用するための推奨要件が昨年11月に公開されています。
それによると、メモリーは最低128GB以上、NICは10GbE以上を推奨されています。このハード要件だと、これまで私が想像してきたような安価なハードウェアでShared Nothing(Shared JBOD不要での記憶域スペース)を利用するのは難しそうです。
Hardware options for evaluating Storage Spaces Direct in Technical Preview 4 | clausjor
記憶域スペースダイレクト(Storage Spaces Direct)のスループット
これまで記憶域スペースダイレクト(Storage Spaces Direct)を実環境で利用した際のパフォーマンスについて情報はほとんどなかったように思いますが、先日のTP5公開後公式ブログで情報が出ています。
Storage throughput with Storage Spaces Direct (TP5) | Server Storage at Microsoft
TP5ではStorage Replicaにも新機能が
What’s new in Storage Replica for Windows Server 2016 Technical Preview 5 | Server Storage at Microsoftで情報が公開されているとおり、TP5ではStorage Replicaについても新機能が付け加えられています。
Storage Replicaは記憶域スペースとは別の機能で、Storage Replicaの利用に記憶域スペースの利用は必須ではなく、組み合わせを使い分けることとができます。
非同期でのクラスター拡張や、RoCE V2 RDMAのサポート、シンプロビジョニングで作成されたディスク(記憶域スペース、SAN、仮想ディスク)のサポートなどが加わっているようです。