Windows Server 2016 ではFoundationが廃止されるなどSKUのラインナップ見直しや、ライセンスの考え方の変更が行われました。
その中で個人的に気になっていたのは、Windows Storage Server 2016におけるエディションのラインナップです。
Windows Storage Server 2012 R2 のラインナップ
Windows Storage Server 2012 R2では、Workgroup、Standard、Essentialsの3種類が存在していました。それぞれの機能比較は上の図の通りです。
参考:Windows Storage Server 2012 R2 Essentials: A Closer Look
後から加わったEssentialsエディション
このうちEssentialsエディションは、2013年9月のWindows Storage Server 2012 R2の発表当初からラインナップに存在していたわけではありません。下の図は2013年9月の発表時の機能比較表ですが、Essentialsは存在していません。
Essentialsは、遅れること約1年、2014年9月に後からラインナップに追加され、同時にThecusがOEMパートナーとしてEssentials搭載製品を販売することが明らかにされました。
しかし、その後Thecus以外にEssentialsを搭載した製品を販売するOEMパートナーは現れていません。
Windows Storage Server 2016 Essentials の発表はないのか?
ThecusだけがWindows Storage Server 2012 R2 Essentials搭載製品を販売する状況が続く中、新たなOSとなるWindows Storage Server 2016は、WorkgroupとStandardの2つのエディションで2016年10月にアナウンスされました。
ここまでは、Windows Storage Server 2012 Rのときと同じです。
Storage Server 2016にEssentialsエディションの追加はあるのか?
ThecusだけがWindows Storage Server 2012 R2 Essentialsを販売しているなか、パートナーであるThecus社の公式フォーラムで、ThecusのスタッフからStorage Server 2016 Essentialsについて後ろ向きな発言がなされています。
出典:When will Server 2016 be available pre-loaded?
要約すると、「マイクロソフトは利益のでないWindows Storage Server 2016 Essentilasを販売する計画がないのでは?」という趣旨です。
マイクロソフトの発言ではないためもちろん憶測の域を出ませんが、Windows Storage Server 2016 Essentialsが日の目を見る日がくるのか気になるところです。