Windows Home Server 2011 及び、Windows Server 2012 R2 、 Windows Server 2012 R2 Essentials では、UEFI クライアントコンピューターのバックアップ及びベアメタルリストアがサポートされています。UEFIクライアントのリストアに失敗する場合、以下の原因が考えられます。
ブートデバイスの設定が正しくない
UEFIブートがデフォルトとなっているPCの場合、ブートデバイスの選択でUEFI USBメモリーを選択する必要があります。
ブートデバイスの一覧からデバイスを指定する方法は、マザーボードにより異なります。
Secure Bootが有効になっている場合
EFIの設定で、Secure Bootが有効になっていると、USBメモリーから起動した際に、以下のようなアプリケーションエラー(0xc0000025)が発生して正常にリストアウィザードが起動しません。
この場合は、お使いのPCのEFI設定を確認し、Secure Bootを無効にした上で、再度USBメモリーから起動します。
リストア完了後に起動出来ない問題
UEFIクライアントコンピューターのフルメタルバックアップを実行した場合に、リストアが完了したにもかかわらず、UEFI領域エラーでブートできない場合があります。
原因
ベアメタルリストアウィザードが、クライアントコンピューターのバックアップイメージに含まれるEFIシステムパーティションのオフセット値を用いて、EFIパーティション(ESP)をフォーマットしますが、このオフセット値がリストア先のディスクのレイアウトと異なっていると、フォーマットに失敗します。リストア元のディスクに、OEMメーカーによる回復パーティションが作成されていた場合で、それとは異なる別のディスクにフルメタルリストアを行う場合などにこの事象が発生します。
解決方法
リストアに失敗した場合、リストアウィザードのログから、ESP partitionのオフセット値に関するログを見つけます。
Formatting ESP partition at offset 0x12d00000
ERROR: FormatPartitionEx failed, error 0x80042405
上の1行目にある、オフセット値(0x12d00000)がバックアップイメージのESPが存在していたオフセット値(ディスクの最初から何バイト目からESPが存在していたか)になります。16進で表記されているので、これを10進表記になおします。ここではPowerShellを使って次の計算式で計算させると、ESPの前に存在していたパーティションのサイズは300MBとなります。
PS> 0x12d00000/1024/1024-1
判明した値を元に、リストア先のディスクに300MBのプライマリーパーティションを作成し、その後ろにESPとMicrosoft 予約パーティション(MSR)を作成します。
Diskpart
Select disk 0
Clean
Convert gpt
Create partition primary size=300
Create partition efi size=100
Create partition msr size=128
参考:
Client Bare Metal Restre (BMR) failed for UEFI machine in advanced mode