ノンコーディング、クレジット加盟店手数料不要で始められる手軽さで話題の「SPIKE」、そのサービスを試してみようとこのブログへの寄付ボタンという形で導入してみました。利用できる決済ブランドはフリープランではVisa,MasterCard(ビジネスプレミアムプランに申し込み別途月額5,000円支払うことでJCB,AMEX,Dinersを追加可能)です。
導入手順は本当に簡単で、決済手数料が0円…だと…?専門知識不要のオンライン決済サービス「SPIKE」を利用してみた、自作ソフト販売とかにもよさそうを参考にものの数分で完了しました。
クレジット決済を導入するには通常、カード会社と加盟店契約を締結する必要があります。この際、Visa/MasterCard/JCBなどのクレジットブランドや経産省、あるいはクレジット協会といった業界団体から加盟店契約審査、管理について厳しくお達しがでており、カード会社の審査が必ず必要です。
この「SPIKE」は、申し込み後すぐに決済が利用できる状態になることから、おそらく業界的には「包括加盟店」と呼ばれるスキームでアクワイアラと契約していると思われます。JCBが利用できないのもそのためでしょう(ビジネスプレミアムを申し込み加盟店審査を受けると、月額5,000円支払ってJCB,AMEX,Dinersのブランド追加が可能(3.4%+30円の加盟店手数料が必要)なのは、「包括代理加盟店」スキームであればJCBが契約を認めたのではないかということがうかがえます)。
個人事業主がマネタイズを考えていく際に、カード加盟店契約や加盟店手数料は大きな問題となりますが、こういった加盟店手数料が徴求されないスキームは今後支持されていくと思います。一方で、「SPIKE」からカード会社への加盟店手数料の支払いは必ず発生しているはずですので、そのマネタイズモデルがどうなっているのかが気になるところです。おそらくは、トランザクションの多い大手加盟店を獲得し収益を確保し、大多数の小規模加盟店には無料で利用してもらうフリーミアムモデルだと思いますが、狙い通りに大手加盟店が獲得できるかがこのビジネスのキモになりそうです。小規模加盟店とはいえ、決済の都度SPIKEからキャッシュアウトが発生するので、資金体力のあるうちに狙い通り収益を生み出す大手加盟店が獲得できれば、継続性のあるビジネスモデルになりそうです。
ちなみに、ダッシュボードから販売者情報の登録をすることで、カード明細上の印字も指定の屋号を印字してもらえるようです。また、商品の画像を表示させたり、在庫数量を登録しておくことで在庫数を超える決済を抑制することもできるようです。
わかりやすいUIで簡単に決済を導入できるサービス、これまでクレジットが導入されなかった個人事業主やイベントサイト等でのスキマのニーズを拾っていくことになると面白そうです。
オークションサイトでの支払い受付などにも利用できそう
個人的には、某オークションサイトにおけるなんとかかんたん決済のような、(システム利用料という名目で)本来加盟店契約で禁止されているクレジット加盟店手数料(を包含する手数料)を利用者から徴求するサービスは、SPIKEで駆逐されていけばいいのにと思っています。
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