Windows Server 2012 R2 Essentials Preview(WS2012R2E) の機能強化のポイントが明らかになってきましたので、まとめて紹介したいと思います。
サーバーの展開
WS2012R2Eでは、さまざまな展開オプションを選択することが出来るようになりました。
- WS2012R2Eは、ドメインにメンバーサーバーとして参加することが出来ます。(ただし、これはWindows Server 2012 R2 Datacenter または Standardエディションで Windows Server Essentials エクスペリンスを有効にする場合に限られます)
- OEMの構成により、物理サーバーまたは仮想マシンのどちらにインストーするかインストール時に選択することが出来ます。
クライアントの展開
- 遠隔地から、WS2012R2Eにクライアントコネクターを用いて接続することが出来ます。
- ドメインに参加したクライアントの場合、クライアントコネクターがVPNへの自動ダイヤルアップをトリガーします。ユーザーはオフプレミス環境であっても、常にWS2012R2Eに接続することが出来ます。
- ネットワーク内に複数のWS2012R2Eがある場合、クライアントコネクターの再インストールなしにコネクターから他のWS2012R2Eに接続することが出来ます。
- クライアントコネクターのCPUリソース、メモリリソースの利用を減らしパフォーマンスが改善しています。
ユーザーとグループ
- ユーザーグループを作成し、ユーザーアカウントをユーザーグループに加えることが出来ます。ユーザーアカウントのパーミッションをユーザーグループを通じて管理することが出来ます。
- Office 365 と統合している場合、ダッシュボードを通じて Office 365 の配布グループを管理することも出来ます。
サーバーストレージ
- ネットワーク上に複数のWS2012R2Eが存在している場合、セカンダリーサーバー上に共有フォルダーを作成し、同じUNCパスプレフィクスでアクセスすることが出来ます。
- サーバーフォルダー毎にクォータを設定出来ます。設定したクォーターサイズを超えた場合、アラートメールを受け取ることが出来ます。
データーの保護
ファイル履歴のバックアップをユーザー毎に構成出来ます。コンピューターが起動しなくなった場合、新しいコンピューター上にファイル履歴のバックアップを元に自動的にデータを復元出来ます。新しいコンピューターにログオンした際に、ファイル履歴のバックアップから復元するか確認するプロンプト画面が表示されます。
正常性のレポート
ダッシュボードに正常性のレポートが統合され、アドインをインストールする必要はなくなりました。正常性レポートをカスタマイズして、監視したいアイテムを表示させることも出来ます。
ブランチキャッシュ
支店、支社などのオフサイトに配置されたWS2012R2Eが配置された場合、ブランチキャッシュを有効化してデータアクセスを改善することが出来ます。ブランチキャッシュはダッシュボードから簡単に有効化することができます。
Office 365 の統合の強化
- Office 365 の SharePoint ライブラリーをダッシュボードから管理出来るようになりました。
- Office 365 の配布グループをダッシュボードから管理出来るようになりました。
モバイルデバイスの管理
Office 365 を統合している場合、Exchange Active Sync の機能を用いてダッシュボードからモバイルデバイスを管理することが出来るようになります。モバイルデバイスのメールアクセスを禁止したり、パスワードポリシーを構成したり、モバイルデバイスのリモートワイプをすることも出来ます。
クライアントコンピューターのフルメタルリストア
クライアント復元サービスを構成することで、ネットワーク上からフルシステムリストアが可能となります。
リモートWebアクセス
リモートWebアクセスサイトはタッチデバイスに最適化され、リッチHTML5サポートも強化されました。