Windows Server 2012 R2 Essentials を利用すると、リモートWebアクセスサイト(RWA)からローカルネットワーク内のコンピューターに対するリモートデスクトップ接続を行うことができます。以前の製品(WHS V1、WHS2011)ではリモートデスクトップゲートウェイの技術を使っていたものの、Active X を用いてcookieベース認証を行うようカスタマイズされていたため、RWAからのリモートデスクトップ接続はクライアントを選ぶ傾向にありました。
しかし、Windows Server 2012 Essentials 以降では、cookie ベース認証は用いず、標準的な認証方法に代わったこと、またiOSやAndroidなど他社スマートフォンOS向けのMicrosoft謹製リモートデスクトップ接続クライアントアプリが公開されたことから、最近ではWindows マシンだけではなく、iOSやAndroidデバイスからもRWAを経由したリモートデスクトップ接続が可能となっています。実際には、通常のリモートデスクトップゲートウェイとして構成されているため、(ライセンス的にはグレーのようなのですが・・・)RWAを経由せずともリモートデスクトップクライアントからリモートデスクトップゲートウェイとしてWSEやWSR2EのDDNSを指定することで、LAN内のPCに接続することもできます。
前置きが長くなりましたが、RWAサイトからこのリモートデスクトップ機能を利用する場合、接続先のクライアントコンピューターのコンピューター名に、ハイフン(-)などの文字が含まれているとリモートデスクトップ接続に失敗する場合があります。
TechNetのWindows Server 2012 R2 Essentials サイトでも、アンダースコア(_)をクライアントのコンピューター名に利用できないことは記載されていますが、ハイフン(-)は通常のコンピューター名の文字制限に該当しないため利用しているケースもあるかと思います。
が、実際にはリモートデスクトップゲートウェイやRWAを経由したリモートデスクトップの際に接続できず、イベントビューアーに以下のようなエラーが記録されますので、留意する必要があります。
Source:TerminalServices-Gateway
Event ID:304
ConnectionProtocol:HTTP
Error Code :23005
クライアント コンピューター "x.xx.xx.xx" 上のユーザー "Domain\User" は接続承認ポリシーとリソース承認ポリシーの要件を満たしていましたが、リソース "Main-PC" に接続できませんでした。次の接続プロトコルが使用されました: "HTTP"。次のエラーが発生しました: "23005"。
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