企業への記憶域スペース普及に繋がるか~Dellが記憶域スペースのサポートを表明~

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先日、OEMメーカーが記憶域スペースをサポートし始めた~IBM System x NAS~でIBMが記憶域スペースのサポートを始めたことを紹介しましたが、本日Dellも記憶域スペースをサポートすることを表明し、早速PowerVault MD1200/1220 シリーズで記憶域スペースを構築するにあたってのホワイトペーパーを公開しました。英語ですが、ハードウェアベンダーの観点からとてもよくまとまっているホワイトペーパーになっていて勉強になりました。ドキュメント内に大量に張られたTechNetを始めとするMicrosoftサイトへのリンクが、Microsoftの記憶域スペースの情報がいかに散乱しているかを象徴しているなと感じずにいられなかったのはさておき、そういった情報へのリンク集的な意味でも、非常に役に立つドキュメントになりそうです。

フェールオーバークラスター構成をとる場合についてもしっかり言及されていて、クラスター構成ではSCSI Persistent Reservation(SCSI-PR)コマンドのサポートが求められますが、物理ディスクがSCSI-PRをサポートするためのファームウェアアップデートも提供をすでに始めているなど、Dellの本気がうかがえます。

RAIDをオフに出来ないPERC RAIDコントローラー、コンパクトデータセンター統合ソリューション VRTX はサポートされない、SAS(/SATA)接続ではないFCなどのSANアレイも利用できないなど、記憶域スペースのハード要件があだとなって、魅力的なハードウェアが利用できない制約があるのは残念ですが、ようやく国内でも富士通、IBM、Dellと大手ベンダーのサポートにより企業が記憶域スペースの導入を検討できる状況になってきたのは望ましい状況かなと思っています。

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