以前のConsumer Previewでは以下のように、Three-way mirrorには最低3台のディスクが必要となっていましたが、
最新のRelease Previewでは5つ以上のドライブが必要となっていました。
何故3方向ミラーで最低5台必要なのかということについて明確に記述されているドキュメントが見当たらなくて調べていたところ、恐らくこれだという理由に気がつきました。それは”クォーラム”です。
Storage Poolにはクォーラムの概念が取り入れられています。クォーラムとは元々法律用語の定足数という意味ですが、フェールオーバークラスタなどでは過半数といった意味で使われます。
Building Windows 8 のブログには、以下のように記載されています。
プールを構成する物理ディスクの過半数が正常で、PC に接続されている限り、プール内のスペースにアクセスできます。これは、”クォーラム” と呼ばれる概念です。たとえば、Documents スペースまたは Multimedia スペースにアクセスするには、My Home Storage プールを構成する 6 台のディスクのうち、4 台が正常で、物理的に PC に接続されている必要があります。もちろん、前に説明したとおり、スペースに関連付けられている復元性の属性によって、物理ディスクの障害発生時のデータの可用性のレベルが決まります。たとえば、Documents スペースが 3 ウェイのミラー化を使い、プール内のすべてのディスクを使用できるようにしている場合、任意の 2 台のディスクが失われても、データには継続してアクセスできます。
Storage Spaceの3方向ミラー(Three-way mirror)は異なる3つの物理ディスクにデータを保存することで、2つまでの物理ディスクの障害時にもデータの復元性を担保するものです。クォーラムの概念で考えると、Storage Poolを構成する全ての物理ディスクのうち正常なHDDがマジョリティである必要があるため、最低でも障害が発生した2つの物理ディスクの数+1の3つの物理ディスクが正常である必要があります。従って全体で2+3=5台以上の物理ディスクがStorage Poolに存在していないと3方向ミラー(Three-way mirror)は構成出来ないということになります。
たぶん、これが最低5台の理由かと思われます。もしかしたらどこかで解説されている、または全然違う理由によるものかもしれませんが、解説されているドキュメントなり記事があったら教えて頂ければ幸いです。
米国のTechNetフォーラムで、MS社員が5台必要なのはクォーラムのためという回答をしていました。上記の内容が理由と言うことで間違いないようです。
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