オンラインコミュニティで、感情が発露した文章は他の方からどう見えるのか

その他

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私のオンラインコミュニティへの参加は、Windows Home Server フォーラムから始まりました。おそらく2008年頃だと思います。私が参加した当初は非常に濃いユーザーが多く、初心者というよりも玄人さんの情報公開の場という雰囲気で、やりとりされている内容も理解できない内容も多くて戸惑ったのを覚えています。その後、初心者の方にも裾野が広がり、私も情報発信や回答で役に立てる機会が少しずつ出てきて、その後のMicrosoft MVP受賞につながりました。

今でも当時からすると頻度はかなり減ったものの、TechNetフォーラムに場を変えて、Windows Server 2012 R2 EssentialsやWindowds Home Server、ときには記憶域スペースなどを中心にわかる範囲でレスをつけるという営みを続けています。

そう多くはないものの、8年ほどこういった活動を続けていると、質問者にもいろいろな方がいらっしゃるなと思います。もちろん、質問者の立場から見ると、回答者にもいろいろな方がいらっしゃるので、これからする話は質問する側が一方的にどうこうという話ではなく、オンラインコミュニティという「場」に参加する中で感じたことを自分への戒めも含めながら書きつづるものです。

ネガティブな感情エネルギーは、書き手が本来向けたい相手だけに向かうとは限らない

比較的目にする機会が多いのは、製品や情報量などに対する不満、ご自身の期待値に対して達していないことに対する怒りなどが最初からむき出しになった文章です。

その「場」の参加者は誰なのか?

TechNetフォーラムやOK Webなどの無償の場では、回答する側はボランティアで自身の時間を使いながら回答しているケースが多いのではないかと思います。文章に込められた怒りのエネルギーは、その読み手、特に正確な回答をしようと一番それを細部まで読む回答者にも向けられます。本来、怒りの矛先はメーカーだったり、販売元だったりに向いているケースが多いのではないかと思いますが、オンラインコミュニティでその矛先が向いた相手方が回答をしてくれる場はほぼありません。その場で回答をつけてくれるのは、実は怒りの矛先ではなく善意の第三者というケースが多いのです。

質問される方は怒りで頭に血が上ったり、失望感にさいなまされたりしていると、冷静な精神状態ではない状態でしょうから、それを誰が読むのかというところになかなか思いが至らないかもしれませんが、是非送信ボタンを押す前に「これは誰が読むのか」をもう一度冷静に考えてみたいものです。

回答だって、質問者だけが読むものではない

回答者の回答も同じです。オープンな「場」ですから、質問に対する回答は質問者だけが目にするものではなく、場に参加する第三者も目にすることになります。あまりに失礼だったり一方的な思い込みにたった文章を目にすると、売り言葉に買い言葉でというマイナスのエネルギーが生まれてしまいがちです。でも、そのマイナスエネルギーは、自分では矛を向けたつもりのないほかの場の参加者にも向いていってしまいます。私もこういうマイナスエネルギーがこもった文章を書いたことが何度もありますが、反省するばかりです。

ネガティブな感情エネルギーは読み手のスタンスを変える

意図せずマイナスの感情が内包される場合も

書き手からすると、全くそういう意図のない言葉使いにも、マイナスエネルギーが宿る場合があります。「がっかり」や「残念」というワードや、「~~べき」といった相手への期待値を強制するようなワードがその例にあげられます。質問や回答する際に、こういったワードは極力使わない方がよいかもしれません。

もしかしたら、あなたのスキルや理解が足りないことは?

製品に対する失望感、これも文章にした場合読み手からすればマイナスエネルギーになりえます。特に、その製品に対して知識を有している側からすると、「それはあなたの設定の仕方に原因があるのに・・・」「本来の用途と違うことに使おうと思っているあなたが悪いのに・・・」と思うこともままあります。不便を被っているという意識・感覚を文章にしたくなるケースもありますが、そういった場合もわざわざ「この製品にがっかり」とかマイナスのエネルギーを込めずに、他の方から情報をもらいたい、教えてほしいというスタンス”だけ”で臨んでみてはどうでしょう。きっと回答者から建設的な回答をもらえる場面が増えてくると思います。

困っている人にマイナスのエネルギーの応酬は何も生み出さない

回答する側も、相手にマイナスのエネルギーを投げかける場面があります。得てして、「場」にそぐわない質問をしたり、上述のように失望感からマイナスエネルギーが込められてしまった質問への回答への「売り言葉に買い言葉」だったりします。あるいはまれに、回答者が一方的にマイナスエネルギーを浴びせてしまうケースもみられます。

でも、これによって場にプラスになることは一部の例外を除きないケースが太宗を占めるのではないかと思います。本当に困っている人を追い詰めるようなことは避けたいものです。

エネルギーはかけ算ではなく足し算

わたしが最後に行き着いたのはここでした。たとえわかる内容であっても、相手の文章からマイナスエネルギーを多分に感じる場合、あえて自分は回答しないことにしました。あるいは、悪意のないことがうかがえる場合は、しっかり丁寧に回答して不満を解消してあげることです。

マイナスエネルギーにマイナスエネルギーを掛けてプラスになることはなく、プラスを足して打ち消すかあるいは何も加えずにそれ以上マイナスエネルギーを大きくしないか、これにつきると今では思っています。

少ない情報量の中でミスコミュニケーションを避けるために

Face to Faceのように、「表情」「声色」といった言葉の文字面以上の情報がある場面と、オンラインコミュニティや電子メールのように文字しか情報がない場合のコミュニケーションの難しさはもう何十年も前から当然指摘されています。

オンラインコミュニティに参加する場合、もういちど当たり前のことを思い出して、初心に返って発言していきたいと今更ながら改めて思った朝でした。

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