フレッツ接続環境でActive Directory参加に失敗する場合は、IPv6が原因の可能性も。

Windows Server 2012 R2 Essentialsや、Windows Storage Server 2012 R2 Essentialsなどでは、Active Directoryが必須となっており、クライアントPCへのClient Connector インストール時にドメインへの参加プロセスが行われます。

この際、NTT東西や光コラボ事業者のフレッツ光ネクスト(NGN)接続環境でIPv6が有効になっていると、Client Connector のインストールに失敗する場合があります。また、Essentials SKUに限らず、ADをフレッツルーター(HGW)配下で立てている場合、クライアントPCからドメインへの参加に失敗する場合があります。

原因はIPv6の名前解決

この原因は、IPv6にあります。WindowsではIPv6とIPv4のデュアルスタックになってますが、IPv6アドレスが割り当てられている(リンクローカルアドレスは除く)場合、ドメインコントローラーの名前解決にIPv6のDNSサーバーを使います。

フレッツのルーター配下では、フレッツルーターがIPv6アドレスを配布し、通常IPv6のDNSサーバーとしてもフレッツルーターのIPv6アドレスが設定されることになります。しかし、フレッツルーターはローカルに立てられたADの存在やドメインコントローラーのアドレスは知りませんので、ドメイン参加時にドメインの名前解決に失敗してしまうことになります。

解決方法はIPv6のDNSサーバーでローカルドメインの名前解決を可能にすること

解決方法は、IPv6のDNSサーバーで名前解決を可能にすることが一番です。それにはいくつかの方法があります。

ローカルドメインのDNSサーバーを指定する

方法1:フレッツのルーター(HGW)に内部DNSを設定

フレッツのルーターの設定で、ローカルドメインの名前解決をするDNSとして、ADのドメインコントローラーとなっているサーバーを指定してあげると、名前解決が可能になります。Essentialsの場合、クライアントコネクターのインストール時に、クライアントPCのDNSサーバーをWindows Server 2012 Essentials / 2012 R2 Essentialsに自動設定するため、この手順が一番有効です。

  1. ルーターにログインし、静的ルーティング設定>エントリ編集画面を開きます。
  2. 指定方法:[宛先ドメイン名指定]、宛先ドメイン名:[*.xxx.local](ADのFQDN名)、インターフェイス:[LAN側]、ゲートウェイ:[フレッツのルーターのIPv4アドレス]を入力して設定を押下します。
    20150513001
  3. [前のページに戻る]を押下し、静的ルーティング設定画面で、入力したエントリ番号のチェックボックスにチェックをつけ、[設定]を押下します。
    20150516002
  4. DNS設定を開き、LAN側DNSサーバアドレスにドメインコントローラーのサーバーのIPv4アドレスを指定します。
    20150516003
  5. DNS設定画面で、[ローカルドメイン設定]のリンクを押下します。
  6. ローカルドメイン設定の[エントリ編集画面]を開き、ドメイン名:[xxx.local](ADのFQDN名)、プライマリDNS:[ドメインコントローラーのIPv6アドレス]を入力して、[設定]を押下します。
    150516006
  7. 左側ペインの[保存]を押下して設定を反映します。

方法2:クライアントPCのIPv6設定でDNSサーバーを指定する

通常のAD参加であれば、Essentialsのクライアントコネクターが自動でDNS設定を書き換えたりしないため、この手順も有効です。

具体的には、クライアントPCのIPv6設定を開き、DNSサーバーにドメインコントローラーのIPv6アドレスを指定します。

150516016

クライアントPCのIPv6 DNS設定をする

IPv6のDNSに、サーバーのIPv6アドレスを明示的に設定するのも有効です。この方法はクライアントが数台しかない場合はさほど手間でもないので、手っ取り早く対応するならこちらでしょうか。

確認はnslookupで

クライアントPCから名前解決が可能かどうかは、nslookupで確認します。名前解決ができると、以下のように結果が返ってきます。

150516007

サーバー側ではフォワーダーを設定

Windows Server 2012 Essentials上のDNSサーバーでは、フォワーダーのDNSアドレスにISPなどのDNSを設定します。

自宅内にActive Directory環境を立てる場合は、ルーターにローカルドメインのDNS参照設定を

フレッツネクスト(NGN)が普及し、IPv4とIPv6のPPPoEデュアル接続を許容するISPも増えてきたこと、IPv4の枯渇がいよいよのっぴきならない状況になってきたことから、今後は自宅内にもIPv6環境が広がってきます。自宅内にAD環境を立てると、IPv6での名前解決も配慮が必要となってきますので、フレッツのHGWにローカルドメイン設定を行っておくことをおすすめします。

これでも解決できない場合

どうしても解決できない場合は、クライアントPC側で一時的にIPv6を無効化し、IPv4DNSサーバーに、EssentialsサーバーのIPv4アドレスを指定してみてください。

HP Directplus オンラインストア

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする