Windows Home Server 2011 のRC(製品候補)版が公開されました

WHS全般

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Windows Home Server “Vail”からDrive Extenderが削除されることは以前ご紹介しました(次期WHS”Vail”からDEが削除されることが発表されました)が、製品チームブログで、製品名称がWindows Home Server 2011となることが明らかにされ、同時にDEレスとなったWHS 2011 のRC(製品候補)版の公開が明らかにされました。

RC版は、Connectサイト(WINDOWS HOME SERVER | Microsoft Connect)からダウンロード出来ます。これからRTMまでは機能的な追加はほぼなく、微修正やローカライズ作業が行われてRTMに移行すると思われます。そういう意味で、RC版の公開はRTMに向けた大きなマイルストーンに到達したことを意味しています。なお、RC版は英語版のみの公開となり、日本語版の一般公開はありません。

実際に公開されたRC版の画面をみながら、いくつか過去のベータ版からの変更点についてご案内します。

DEが削除された結果、WHSのダッシュボード上では以下のようにサーバーの記憶域にHDDを追加する機能はなくなり、サーバーのバックアップ用HDDとして追加するメニューだけになりました。

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DE V2搭載が予定されていたVailでは、以下のようにサーバーの記憶域にHDDを追加するオプションがありました

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新しいHDDが追加されると、新しいHDDが追加された旨の通知が行われます。
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この通知から新しいHDDのフォーマットと構成を行うことが出来ます。
サーバー上の各共有フォルダは、どのHDDに保存されているかがダッシュボード上で表示されるようになっています。

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従来は下のように、ダッシュボード上に[Location]はなく、代わりにフォルダの複製[Duplication]がありました。

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各共有フォルダを選択し、保存先のHDDを変更して共有フォルダを移動させるウィザードが新たに実装されています。共有フォルダを右クリックし、[Move the folder]を押下すると、

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移動先のHDDを選択し、フォルダを移動させることが出来ます。110106004 110106005

サーバー上に新たに共有フォルダを追加する際も、作成先のHDDを選択します。 110106006

DE V2は非搭載となりましたが、サーバーのOS領域含んだフルバックアップ、クライアントPCのバックアップ、Shadow Copyを用いた「以前のバージョン」によるファイルの復元、指定したフォルダの自動バックアップ等で、貴重なデータのバックアップを取ることが可能です。

 

DE V2が機能削除されたことは非常に残念ではありましたが、DEが無くなったことで非常にシンプルな製品となったともいえます。WHS V1では、DEによる制約事項が多々あり、Windowsを多少知っている人こそ逆にトラブルに陥る玄人泣かせなOSといった面がわずかながらあったことは否めませんでした。

Windows Home Server 2011では、そういった制約も少なくなり、またベースOSがWindows Server 2008 R2になったことで、Windows 7 対応製品が動作する可能性も高くなっています。【清水理史の「イニシャルB」】 第423回:iPhoneへの地デジ配信をVPNやWHSでテスト アイ・オー・データ機器「テレキング GV-MVP/FZ」 -INTERNET Watchでも紹介されていますが、地デジキャプチャ製品も完全にではないですが動作する製品もあります。清水さんが紹介されているテレキングは我が家でも実際にVail上で動かしています。WHSを録画サーバーにと考えていた人にとっては、WHS 2011は非常に魅力的な製品になるのではないかと思っています。
ベースがWindows Server 2008 R2 SP1になることで、2003 R2に比べて7年ほど新しいOSがベースとなります。これにより、HW/ソフトウェア互換性の向上、セキュリティの向上、SMB 2.1によりWindows 7 クライアントと組み合わせた場合のSMBプロトコルの大幅なパフォーマンス向上が期待出来ます。

 

Windows Home Server 2011は今年上半期にRTM予定となっています。是非、新しいベータ版をお試しになって頂き、Conneceからのフィードバックをお願いします。

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