AFT HDD と HBA、マルチベイ拡張シャーシまたはRAIDでの利用について

備忘的に。

 

AFTについて留意しないといけないことはこのブログでも何度か取り上げてきました。

今回は、AFT採用HDDとエンタープライズ向けHBAや拡張カード、マルチベイシャーシを利用したHDDを多数接続する場合および、RAIDでの利用について記載します。

というのも、WHS2011のDE代替アドインの開発が進み、今後近いうちに正式版として登場するものが出てくると思われ、それに伴って大容量HDDを何台もつなげて数TB~十数TBものストレージプールをWHS V1で構築していたユーザーのWHS2011への流入が懸念されるためです。また先日のWHS2011の価格更改もその動きに拍車をかける可能性があって個人的にはやや懸念しています。

 

WDのAFT採用HDDでは、

  • 2台までのHDDで構成されたコンシューマーRAIDクラスのRAIDアレイ(RAID 0 または RAID1のみ)しか推奨しない

ということがWDのKB情報(Support for WD desktop drives in a RAID 0 or RAID 1 configuration)に明記されています。

 

また、KB情報には同様に、WDのCaviar Black,Green,Blueの各HDDは、エンタープライズ向けホストバスアダプタ(HBA)や、拡張カード、マルチベイシャーシ等を用いたRAID環境での利用について推奨も保証もされないということが書かれています。この程度であれば、エンタープライズ(RAID)向け製品とコンシューマー製品の間のサポート方針の差を免責的に記載しているだけと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実際にHBAなどでRAIDアレイからAFT採用HDDを見失ってアレイが破壊されるという事象も報告されています。

 

Why are my WD Drives dropping out of arrays?

Windows Home Server 2011 Updates broke my Raid 5!

 

特に省電力をうたうGreenラベルなどは、マルチベイシャーシ、外付HDDケースでの利用はよく注意する必要があります。

 

大容量HDDが安くなり、またWHS2011はベースOSが2008 R2になったこともあり、AFT採用大容量HDDを何台もサーバーに接続して利用される方が増えていると思われますが、上記の内容についてよく理解をされて、AFT非採用HDDを使う等検討されることを望みます。

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