Windows Server 2012 Essentials ベータ版 が公開されました!

Windows Server 2012 Essentials

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先日発表になったばかりの、Windows Server 2012 Essentials(以下、WSE) のベータ版がTechnet、MSDN サブスクリプションでたった今し方公開されました。早速インストールしてみましたが、Windows Server 2012 の SKU の一つということもあり、また仕上がり具合からみても、RTMはWindows Server 2012 の発売からそう遠くないのかなという印象を受けます。今はTechNet、MSDNサブスクリプションだけのようですが、Connectサイトでも恐らくすぐ公開されるものと思われます。追記:一般のダウンロードはこちらから。

Small Business Server 2011 Essentials (SBSE)の後継製品ということもあり、ActiveDirectoryが必須となりますが、そのほかは Windows Home Server 2011 からみてもなくなっている機能はありませんので、スペック的には後継製品とみて頂いて問題ないと思います。

外観の変更

Metro UI への対応

Windows Server 2012 同様、Metro UI になっています。
000_Start

デスクトップを開くと、ダッシュボードのアイコンがあります。
000_Desktop
なお、Widnows Server 2012 のBuildは8400となっており、Release Preview版をベースとしているようです。

ダッシュボードデザインの変更

ダッシュボードは、Windows Server 2012 のサーバーマネージャーのようなデザインになっています。
001_Dashboard_home

新しい機能

Microsoft Online Backup サービス

Windows Server 2012 の発売とともに新たに開始される、Microsoft Online Backup サービスを利用することで、Windows Server バックアップのバックアップデータをクラウド上に保存することが出来ます。現在のベータテストではクラウド上のストレージ容量は100GB(当初10GBでしたが、100GBに拡大されました)となっています。WSEでもOnline Backupサービスを利用することができ、ダッシュボードから簡単に構成することができます。
003_Dashboard_home_ADD-INS_OnlineBackup

Anywhere Access

従来のSBSEやWHS2011でも、リモートWebアクセスサイトからのリモートアクセス機能がありました。WSEでもこのリモートWebアクセスサイトの機能は引き継がれていますが、加えてVPNを構成することが出来るようになりました。従来のドメイン名の構成ウィザード完了後に、VPNとリモートWebアクセスのいずれかまたは両方を構成するか選ぶことが出来ます。
401_AnywhereAccess_9

なお、現在公開されているベータ版では、Microsoftが提供するフリーのDDNSサービスのドメイン名は”remotewebaccess.com”になっています。

Storage Spaceの管理

ダッシュボードの、[STORAGE]>[Hard Drives]>[Advanced:Manage Storage Spaces]を開くと、コントロールパネルの[Manage Storage Spaces]が開くようになっています。ここから、Storage Spaceの作成、管理を行うことが出来ます。

501_StorageSpaces_1

従来からの機能

Office365の統合

Windows Small Business Server 2011 Essentials では、Office 365 をダッシュボードから管理するには更新ファイルのインストールが必要でした(近日配信される、UR3に包含されるためUR3適用後はインストール済)。WSEでは当初からOffice365の管理機能が統合されており、ダッシュボードの、[EMAIL]>[Integrate with Microsfot Office 365]を押下して、ウィザードに従うだけでOffice 365 の管理をダッシュボードから行うことが出来ます。

000_Office365

Add-in

アドインは、SDKはWHS2011、SBSE向けのSDKからマイナーバージョンアップしており、基本的にWHS2011で利用出来るアドインはほとんど動くようです。UIの変更は必要になりそうですが、開発者にとってまた利用者にとっても過去のアドイン資産が引き継げるのは大きなメリットでしょう。

リモートWebアクセスサイト

従来のリモートWebアクセスサイトはそのまま引き継がれています。
601_RemoteWebAccessSite_1

クライアント/サーバーのバックアップ

クライアントPCのバックアップ、サーバーのバックアップも機能は引き継がれています。WHS2011と比較すると、バックアップ可能台数が10台>25台になり、サーバーバックアップの最大容量がVHDXの採用により2TBから64TBに拡張されています。

メディアストリーミング

メディアストリーミングの機能も従来通りです。
mediastreaming

WHSユーザーからみたWSE

ざっと見た限り、$450という値段をどう捉えるかという問題はさておき、WHS2011ユーザーからみると機能面では着実にWHS2011から強化されており、正常進化を遂げているという印象を持って頂けるのではないかと思います。あとはOEM製品でどれだけ個人でも手が出せるくらいの価格帯で、魅力的な製品が出てくるかでしょうか。

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